MooN 〜Holistic Healing Room〜

2度呪詛をかけられて死にかけた話。。『1度目』1

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いい石が仕入れできた。
水晶がいくつか入った紙袋を大切に抱え、電車の空いた席に座り足元からの温かな暖房の熱にほっとする。花冷えだろうか、、春だというのに今日は少し寒い。

あと少しでこの寒さから離脱し、嬉しい暑さに浸れる重要なインドネシアへの旅に行ける。
久しぶりに訪れることの決まった特別な海の近くにあるホテルに行けることが楽しみで妄想も膨らむ。。
ここ数年営業を止めていたようだが、どおやら新しいオーナーが決まり営業再開するらしい。

まだ半営業再開位らしいので、初めて行けた時や数年前の状態までではないだろうけど、それでもあの場所に泊まれるのはかなり嬉しい。

女神が住むといわれる宮殿…そこに繋がるといわれている特別な海、その海を見渡せるかなり高い場所、崖の上にあるホテル。崖には階段があり、海にすぐ行けるのだ。
あの場所で何度特別な経験をさせてもらえただろう。

特別な儀式や瞑想をしたり、サイキックの人達にとっても重要な場所で、伝説や数多くの逸話もある。
私自身も何度もあの場所で助けられ、観念が壊れる奇跡を特別な経験を何度させて戴けただろうか。。

こちらの海岸は確か3種類ほど特別な名前がついてそれぞれわかれていて、特別な儀式に使われたり観光地にもなっている。
ホテルに泊まらなくてもこの特別な海と海岸へ訪れることはできるが、
このホテルに滞在することは、儀式の時間だけそこにいるのとまた違う特別な経験が待っている。

初めてあの場所に行ったのは初めてインドネシアを訪れた年だったな。。
最初に海が見えるあの場所に着いたときは畏怖の念で満たされたのを今でも思い出す。
街から離れ山道を車で奥に奥に進むと、 鬱蒼としげる南国の木々の中から突然 視界がひらけて苔むした駐車場が現れる。

そこに車を停めて降りると、地響きとも思えるような深く響く波の音が聴こえてくる。
そこから、奥にすすむと宮殿のような美しい建物が突然目に飛び込んで来るのだ。
お香の香りとアンティークの美しいジャワの調度品に囲まれ、本当に宮殿に招かれた気分になり言葉が出ない。

宮殿を模した建物で鍵を受けとり、奥に進み右手を見ると木々の中にずらっと建てられたヴィラがみえ、左側を見ると月明かりで光る海がこの世とは思えぬ美しさで輝いている。。全てのヴィラからあの美しい海を眺められる造りになっていて、外の景色と自然の香り全身を撫でて通り抜けていく風を楽しみながら、石畳を歩き部屋へ行けるようになっている。。

『あつっ…』
せっかく妄想していたのにお尻のすぐ下右ももの辺りがひりっと熱くなって日本の電車に意識が戻された。
ヒーターの故障?座席まで妙に熱く感じる。
今日の寒さで温度でも上げたのだろう。。
妄想から戻されたついでに仕事の段取りに意識をもっていく。
旅前にやるべきことも色々整理せねば。。楽しい整理だ。

 

この時はまだ気づいていなかった。仕事が一段落したタイミングでスムーズに久しぶりの仕事と特別な修行を兼ねた旅に行ける。
この時はそれを疑いもしてなかった。

つづく

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