MooN 〜Holistic Healing Room〜

2度呪詛をかけられて死にかけた話。。『1度目』 3

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1話目

・・・・・・・・・

3

 

「肝臓の数値には異常なかったね」
血液検査の結果は先生が心配していたものはなかったようだ。
よかった…風邪をさっさと治すだけだ。

2度目のネブライザーと点滴をするために昨日と同じ別室に移動する。

点滴の針をさして暫くすると看護師さんが血液検査結果の紙を渡してくれた。
さっき先生が話してた結果だ。
ざっとみて正常値が並んでる。よしよしいい感じじゃないか!頷き確認しながら目線を下の方に移していく。

『あれ?』
下の方に行くと見たことがない並びのアルファベットが2つ。
その数値の横に逆三角形…つまり正常値より低いってことか、、
これ何だろう?

『あの、、お聞きしていいですか?』
「どうしました?」
『この2つの項目の数値が低いみたいなんですが…これはなんですか?何か気を付けた方がいいですか?』

「高いのではなくて?低い??」

近くにまだいてくれた看護師さんに聴くと怪訝そうな顔をしてそばに来て、検査結果の紙を手に取り見てくれた。

「これは、、そうですね…1度の検査では…わかりませんね。」

え。。。え?ちょっと何か含んだような予想外の返答だった。

『そおですか、ありがとうございます…』
紙は私の手元に戻ってきたが答えがわからずむしろ疑問が深まってしまった…

まあ検査ってそうゆうものだよね。
しかし…もやもやする。

治療を終えて、ちょっと足早に帰宅し、すぐラップトップの電源を入れる。
呼吸も楽になってきたし、気にすることではないかもしれないけど、勉強にもなるしやっぱり調べよう。

2つの項目の数値が低いことをそれぞれ調べようとしても、なぜか高い場合の注意しか出てこない。

『私は低いのよー。。』

独り言をいいながら検索欄への文字の入れ方を何度か工夫して調べ続ける。
何度目かの正直でやっと1つみつけた。
クリックして紙と画面のアルファベットの違いは無いかもう一度確認しながら、数値が低い場合の危険性・病気の項目を読んでみる。

『…?』

そこには箇条書きでいくつか文字が並んでる。
心停止 甲状腺機能停止 。。。

低下ではなくて停止?なにこれ?嘘のサイトに来ちゃったかな??
項目をそれぞれにしても調べ方を変えても、調べたくとも低い場合はこの1つのサイトしかヒットしない。

『やめよ…』

箇条書きの他の言葉もどれも死に直結する症状の文字しかない。
このページも信用していいかよくわからないし。。

本当に問題がある数値なら医師も見逃すはずがないし、看護師さんもはっきり伝えてくれるはずだ。
検査結果の紙を捨てて感情も手放してスッキリする。

『治すのに集中!』

 

 

翌日病院に行くと、すっかり状態も良くなったということで3日通院せずに、今日で終了になった。
身体に多少だるさはあるが、呼吸はスッキリして良くなったし、残りの薬を飲みきる頃にはもっとよくなるだろう。

病院を出て携帯を見ると旅の詳細もどんどん決まってきてお知らせのメールも来ていたし、いよいよ準備ができるなと気分が上がる。
旅前恒例の説明会の日取りも決まったようだ。

通院を心配してくれた友人たちやインドネシアの旅に連れていって毎度様々な経験をさせてくれるIさんに、すっかり良くなった報告と共に六芒星のことも話し、それは楽しいネタになった。

宇宙人にさらわれてつけられた印なんて冗談で話せるほどホントに元気になった。。。

つもりだった。

 

つづく

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